スプリングS  レース回顧


勝ちタイム1.47.3はかなりの好時計。
16頭という頭数、展開面を考えても弥生賞よりも遥かに本番に向けて収穫のあるレースだ。


フルゲートの中山の芝レース。勝つにはこの方法と言わんばかりのレース振りを示したダンスインザモア。スタートは普通だったが行き足がつかずやや後方の位置取り。しかし勝負ところの3角あたりで、同じ位置取りのスキップジャック、ペールギュントあたりが外を回すのに対して、この馬自身はあくまでもインに固執した。4角から直線にかけてのコーナーリングでうまく進路を見出すと、狭い馬群をこじ開けるように進出。ムチが入ると中山の坂を全く苦にすることなく伸びて、大外から伸びるウインクルセイドに1馬身の差をつけての勝利。

とにかく勝因はインで馬群を捌ける器用さを持ち合わせている事と、鞍上の判断・コース取りだろう。先頭集団にとりつけず後方から競馬をするなら、中山の芝ではこの戦法は有利だ。だがどの馬でも簡単に出来る事じゃない。馬そのものに角コーナーでスムーズに回れる器用さ、そして馬群に突っ込んでも怯まない根性が必要とされるからだ。

勝ちタイム1.47.3で上がり3Fが34.5秒。胸を張れる数字だ。極めて本番に近い流れの中で最も内容のある競馬を見せた事で、皐月賞でも一躍注目の馬になる。見た印象では距離が伸びてこその馬に思えるし、中山の小回りでここまで上手く立ち回る器用さを身に着けているのも、今後いろんな意味で役に立つはず。まずは皐月賞でそれなりの結果を残すと、そのあとの二冠が非常に楽しみになてってくる。

2着ウインクルセイドも後方のインを追走。4角から直線にかけて思い切って大外に持ち出す大胆騎乗で、直線鋭く伸びてきた。徹底した直線勝負で最後の脚は見るべき点があったが、勝ち馬に比べるとやや大味な感じがしないでもない。だが良馬場で能力を出し切るとこれくらい走れる事を証明できた意味は大きく、レース振りにも幅が広がったとして認めてあげたい。本番では誰が乗るのか、どういう乗り方(位置取り)になるのかが大きなポイントになるかも。

3着トップガンジョーは勝ち馬とは違った方法での中山好走例。これは武豊が良く見せる中山での捲り戦法だが、今回もあわやのシーンを演出した。距離に不安がある馬ではあったが、ここまで見どころと結果を残してくれるとは、さすが武豊と言わざるを得ない。今回は外枠で止むに止まれぬ戦法であったのも事実だが、内目の枠でスムーズに先行できればまた違った一面が出る可能性もありそうだ。

4着ディーエスハリアーは最も理想的なレース運びだったが、直線の脚色だけが他馬に及ばなかっただけ。5着スキップジャックは4角から大外に持ち出したのは不味かったし、直線ももっと伸びそうに見えてあまり伸びず。もう距離的な問題なのかもしれない。

1人気ペールギュントは4角で大外に持ち出したが、直線で全く伸びず掲示板にすら載らない競馬。距離的な不安もあるし、勝ち馬のような競馬が出来ない限りは、本番でも厳しい戦いとなりそうだ。2人気ヴァーミリアンはなんと14着大敗。やや速めの流れに加えて、3角で一気にペースが上がるこのコース形態では明らかに不向きなタイプだろう。皐月賞からは完全に後退したと見てもいいかも。
【払戻金】
単 勝  05  1,020円
複 勝   05  330円
   02  910円
   15  650円
枠 連  01-03  3,850円
馬 連  02-05  12,170円
ワイド   02-05  2,960円
   05-15  2,070円
   02-15  6,200円
馬 単  05-02  24,950円
3連複  02-05-15  75,230円
3連単  05-02-15  458,820円



【着順】
馬   名 性年 斤量 騎手 タイム 着差 前3F 後3F
1 3 5 ダンスインザモア 牡3 56.0 蛯名 1.47.3   37.3 34.5 5
2 1 2 ウインクルセイド 牡3 56.0 四位 1.47.5 1 37.1 34.4 8
3 8 15 トップガンジョー 牡3 56.0 武豊 1.47.7 1 1/4 36.6 35.3 7
4 2 4 ディーエスハリアー 牡3 56.0 菊沢徳 1.47.8 クビ 36.9 35.3 13
5 3 6 スキップジャック 牡3 56.0 勝浦 1.47.8 アタマ 37.2 34.8 6