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弥生賞 レース回顧
馬場悪化が予想されたレースだが、始まってみれば良馬場発表。
切れ味自慢の馬には願っても無い舞台となった。
勝ったディープインパクトは道中他馬をじっくりと見定める後方2番手の位置取り。スローペースを感じて3角でシワッと仕掛け、そのまま馬なりで捲るように大外から進出。直線入り口ではもう先頭集団に入ってきていた。直線も鞍上が手綱をしごくだけで一気に加速し、独壇場になるかと思いきや、案外伸びを見せずに結果はクビ差の勝利。
ゴール前で詰め寄られた感があるのは、馬が走るのを止めようとしたのだろうか?追い詰められても鞍上がムチを入れなかったのは手応えがあったからだろうし、少し間隔はあいていたがアドマイヤジャパンが最内から来た時にはもうひと伸びしていたようにも見える。まぁどちらにせよ大外から捲って上がり34.1秒。ムチさえ使ってないと言うのだから完勝と言っていい。
さてこうなると期待のかかる皐月賞。弥生賞と皐月賞は施行条件が同じなのに、ここでの結果が直結しないのは展開が全く異なるものになるからだ。今回もスローだったが、本番では18頭のフルゲートとなり、当然ペースも速くなる。ディープインパクトにとっても、今回のように18頭立てで大外から捲る戦法が通用するとは限らないだろう。そういう意味では、今回のレース内容で本番の見通しが立ったという訳ではないと思う(しかしこれはかなり高レベルの話だが・・・)。
しかし中山コースを経験した事、長距離輸送を経験した事の2点は大きい。またマイネルレコルト、アドマイヤジャパンという2歳G1馬や重賞勝ち馬を一蹴したのだから、力関係においても優位に立っている事を証明した。中山は紛れが生じやすいレースではあるが、力でねじ伏せてしまう可能性の方が高いかもしれない。
アドマイヤジャパンは今回は出遅れる事なくスタート。早めの競馬で終始3番手を追走した。勝負所でも好位のインでジックリと構えて、直線勝負に徹した。追い出されてからはやっぱり一瞬の反応が鈍いが、それでも坂を越えた辺りからはエンジン全開。一旦は完全に抜け出した勝ち馬を最内から追い詰めたが、結果クビ差届かずの2着。結果だけ見ればかなりの接戦だが、勝ち馬は後方から常に外を回る展開に対して、こちらはインで構えて直線勝負に出ての末脚の差。悲観する内容ではないが、勝ち馬との力の差は着差以上にあるのは事実だろう。しかし内々を立ち回ってのレース内容は、本番でも強みになるはずだ。
3着マイネルレコルトも2歳王者としての格好はつけた。でも道中掛かり気味に行ってしまったのが痛い。4角でも手応えが怪しかったが、直線もそれなりに伸びていたのは評価できる内容。上位2頭は終い勝負の馬だし、前々で競馬をした分だけ目標にされてしまったという要素もあるので、0.2秒差の敗戦もそう悲観すべきものではない。距離に対する不安は無くなったし、展開一つで本番でも勝ち負けできる可能性は十分だ。
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