スプリンターズS
〜レース回顧〜
(10/05 19:50掲載)

大外一気でデュランダルの勝利。
道中は最後方待機。ここから4角手前で外目から進出、そして直線大外から一気に差しきってみせた。

上がり3Fは33.1秒。強烈な決め手だが、何の迷いもなく大外に持ち出し事がここまで強烈な末脚を見せた要因だろう。同じ位置取りのイルバチオは、直線馬群の中にいれて失敗している。

他にも勝因はある。懸念されていた出遅れが軽微なもので致命傷に至らなかった事と、前崩れの展開だ。出遅れはこの馬にしては好スタートと言っていいほどの出。セントウルSでも同様の出だったが、今回は展開と中山の急坂が逆転を呼び込んだ。

マルカサワヤカ、サイキョウサンデーといったところを兄弟に持つ血統構成。一見バリバリのスプリンターに見えるのだが、意外と距離の融通性は効くタイプ。中山・阪神の1600mを勝っているだけに、マイルCSでも期待されるかもしれない。ただ脚質的に前が止まってくれる事が望ましいだけに、逆にゴール前に坂があるコースの方が向いていそうに思える。

ビリーヴは引退レースだったが残念ながら有終の美は飾れず。早仕掛けと最後の坂が応えた感じの内容だったが、結果的に勝ち馬の破壊力に屈した。

これで2戦続けてのハナ差での敗戦だが、このハナ差で2勝を逃したのは間違いなく鞍上安藤勝己の責任だ。

前走に続いて今回もゴール前で勝利を確信したかのように流しに掛かっている。
直線ではアンカツも内にモタれている所を右ムチで必死に矯正していた。しかし残り50mからは全くムチを入れていないし、ゴール地点では外から来たデュランダルの方を意外そうに見ていた。確かに早仕掛けの影響で勝ち馬との脚色の差は歴然だったが、こうも毎回毎回同じ事を繰り返していては信用を失う。

これだけの実績と腕を買われた騎手が未だにG1は1勝のみ。
G1で勝てない事を、地方出身であるが上に騎乗馬に恵まれないといった事を理由とする前に、もっと己の騎乗方を改める必要があるだろう。以前ダイタクリーヴァで2着になった時(マイルCS)も同じような敗戦だった。

アドマイヤマックスもとりあえずは能力の一端を示して3着。
道中は後方待機。4角でも動かず直線に入ってからゴーサイン。しかも馬群の中に突っ込んで行くなどギャンブル的要素はあったが、何かに魅入られたように見事なまでに進路が開く。そこを真っ直ぐに伸びてきてゴール前の争いに加わった。この厳しい流れのい中をここまでやれた事自体は評価できる。元々スプリンターではないし、流れが極端なレースには向いていない。1600〜1800mで持続的な脚を求められる展開でこその馬だろう。

レディブロンドは4角から直線にかけてのコース取りとか完璧だったが、最後はやはり現時点での経験の差かもしれない。しかし初の重賞、しかも連闘での4着なら上々の結果だ。

テンシノキセキも最内枠で行かないと包まれる危険性があっただけに逃げに出た。あきらかに展開的にキツイ内容になったが、それでも5着に踏ん張ったのは地力アップの証明だろう。しかし坂を上りきったところで脚色が急激に悪くなっている。やはり本質的に平坦コース向きなのだろう。

期待した
イルバチオは8着。
勝ち馬とほぼ同じ位置取りにいながら直線は勝ち馬とは対照的に馬群の中に突っ込んでいった。これが大間違いでレディブロンドの後塵を拝すだけで、直線で期待通りの脚は見れず。デキ自体は最高潮に近かっただけに、千載一遇のチャンスを見逃した事になる。次走からの上がり目はもう見込めない。


【払戻金】

単 勝  08  810円  
複 勝   08  190円  
   11  120円  
   13  150円  
枠 連  05-06  790円  4人気
馬 連  08-11  940円  4人気
ワイド   08-11  360円  3人気
   08-13  490円  5人気
   11-13  260円  1人気
馬 単  08-11  2,320円  8人気
3連複  08-11-13  1,170円  1人気

【着順】

馬   名 性年 斤量 騎手 タイム 着差 後3F 馬体重
1 5 8 デュランダル 牡4 57.0 池添 1.08.0   33.1 5 446 (-2)
2 6 11 ビリーヴ 牝5 55.0 安藤勝 1.08.0 ハナ 34.4 1 476 (+2)
3 7 13 アドマイヤマックス 牡4 57.0 武豊 1.08.2 1 1/4 33.7 2 478 (+6)
4 4 6 レディブロンド 牝5 55.0 柴田善 1.08.2 クビ 34.3 3 462 (+4)
5 1 1 テンシノキセキ 牝5 55.0 横山典 1.08.3 クビ 35.0 4 478 (+2)
ペース H
通過タイム 33.3-44.6-56.1-1.08.0
ラップタイム 11.9-10.3-11.1-11.3-11.5-11.9

向正面 (1.4)(5.9)3.11.7.12(2.6.14)10.13(8.15)
3 角 1.4.9(5.7.11)(3.12.14)(2.6)-10.13.15.8
4 角 1(4.9.11)(5.7.12.14)(3.2.6)10.13(15.8)



予想についての説明 参考データについて
ODDS-ON競馬予想大会
重賞 ミニデータ
☆連対馬20頭中11頭までが1400mで勝ち鞍をあげている
競馬情報館  スプリンターズS  データ
競走馬検索
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参考ページ
調教診断(サラブの王様へ)  競馬情報館  
スプリンターズS
〜レース予想〜
(10/03 23:40掲載)

断然人気が予想されるビリーヴ
メンバー構成を考えると、どう見てもこの馬に死角があるとは思えない。まあこの馬からの馬単で・・・と考えてはいたが、意外にも大きな死角がある事に気がついた。

それは1400m以上での連対経験が無い事。
過去10年スプリンターズSでの連対馬20頭中18頭までが1400m以上での連対経験があった(うち11頭が1400mで勝ち鞍あり)。過去の連対馬を見ても1200mスペシャリストというイメージが強いあのアグネスワールドは3歳時(当時は4歳と表記)にシンザン記念(1600m)で2着に来ているし、同じくスプリント色の強かったエイシンワシントンでさえも1600mの洛陽Sを勝っている。

以上のように過去10年で02年の優勝馬ビリーヴと01年2着のメジロダーリング以外の連対馬すべてが満たしてる1400m以上での連対経験。これはG1戦という厳しい流れの中で、中山の急坂を粘りきれるだけのスタミナを要求されているという事の表れだろう。

ビリーヴは1200mのスペシャリストで1400m以上での連対実績は全く無い。それらしい戦績となると02年京成杯SCの3着か、02年の武庫川S(阪神1600m)で3着の実績しかない。そして肝心の中山実績は【0.0.1.1】。中山1200mも一度は経験しているが3着に敗れているし、当時の騎手コメントには「坂が応えた」とある(奇しくもこのレースは安藤騎手が乗っていた)。

とりあえず昨年のスプリンターズSを制しているが、これは直線が平坦の新潟コースでのもの。おまけの左回りコースだった事を考えると、舞台がガラッと替わる今年のレースでそのまま通用するかどうかは大いに疑問符がつく。

さらに騎手面で見ても不安は残る。
とりあえず手元にある騎手データをざっと見たところ安藤勝騎手の中山実績はあまり良くない。基となるデータが間違っている可能性はあるが、こちらが独自に調べたところでは、2002年以降安藤騎手の中山コースでの連対数は7回で勝ち鞍は5勝。しかし7度の連対のうち芝では僅かに1回しか勝てていない。残りはすべてダートだ。

騎手のリズムも下降気味。
先週の土曜日までは飛ぶ鳥を落とす勢いだったのは周知の事実だが、翌日の日曜にはリズム下降の気配あり。8Rでは斜行、9R出遅れ、11R再び斜行、最終Rはなす術なく殿負け。流石に好調期もそろそろ・・と言ったところか。

また前走のセントウルSではハッキリ言って怠慢と受け取れる騎乗。
余裕で構えすぎた上にゴール前では早々と追うのを止めているのはどうも納得いかない。言い訳に不自由しないほどのマイナス材料はあったが、あれはどう見ても勝てるレースだった。

特に前回は余裕で構えすぎた事が裏目に出たと分かっているだけに、今回は早めに動くはず。元々この騎手は早仕掛けの多い人。さらに中山の急坂がある事を考慮すれば・・・・。

それにしてもよくこれだけアラが見つかったものだ(笑)
とにかく以上の見解からビリーヴは外します。


それじゃあどの馬を中心にするのかが問題。
メンバー構成を見てもサーガノヴェル、ゴットオブチャンス、カルストンライトオとハナに行きたがる馬が多いし、さらに2.3番手希望ではテンシノキセキやイシノグレイスらもいる。これだけ揃えばテンは相当速い。

こうなると狙いは差し・追込み馬だ。

ココ最近の上昇度抜群の
◎イルバチオを狙ってみたい。
とにかく今年春に再度芝に参戦してからは末脚が安定している。前走のアイビスSDは馬場の真ん中から力強く伸びてきたし、その前の関屋記念でも大外から一気に突っ込んできた。さらに前の中京50周年記念ではあの短い直線の中京で直線一気だけで差し切り勝ち、シドニーTでは重馬場&出遅れという展開の中を同じく直線一気で差しきった。

調子の方も相変わらず好調の様子。今週の調教でも軽快なフットワークを見せており、前走の状態は保っているはず。正直なところ前走がピークと思っていただけに、今回の動きは嬉しい誤算。実は過去2走で狙い損ねているだけに、今回がラストチャンスと見て◎。

相手筆頭は同じく追い込みの
○デュランダル
こちらも前走のセントウルSで見せた末脚は魅力一杯。勝負所から直線入り口までの勝ち馬との位置取りの差を考えると、勝ち馬と僅かに0.2秒差しかない事には驚かされる。それだけ末脚が強烈だったという事だ。調教での動きには文句ないし、展開利も見込めるとなれば、こちらも◎同様に期待できるはずだ。ただしこちらは出遅れ癖がある分不安は残る。

▲アドマイヤマックスは1200m実績に乏しいものの、前崩れの展開なら台頭あっていい。持続性のある末脚が武器だが、鞍上が武豊ならもっと切れ味を引き出す可能性もある。

後は今ひとつ強調材料が欠けるものの、アグネスソニックとハッピーパスを抑えておきたい。

×アグネスソニックは中山などの小回りコースでの立ち回りが上手いし、×ハッピーパスは1200mだと折り合いの心配がないし、こちらも相当な中山巧者だ。


最終的に消しの対象となった
テンシノキセキは状態面では引き続き好調の様子だが、やはり展開面と最内枠というのがマイナス。そしてなによりこの馬も芝1400m以上での連対実績が無いというのが致命的だ。

レディブロンドも同様に1200mしか実績がない。前走マイナス10キロで出走した上に今回の連闘。人気にほど信用できる要素は少ないと見た。

 スプリンターズS (中山・芝1200m)
予想 馬番 馬名 性齢 負担
重量
騎手 参考データ
羽柴 ひろ CP 調教 重馬場 先行 末脚 騎手 R指数
 1  1 テンシノキセキ   牝 5 55.0kg 横山典弘
× ×  2  2 ハッピーパス    牝 5 55.0kg 田中勝春
 2  3 キーゴールド    牡 8 57.0kg 二本柳壮
 3  4 ショウナンタイム  牝 7 55.0kg 吉田豊
 3  5 サーガノヴェル   牝 4 55.0kg 木幡初広
 4  6 レディブロンド   牝 5 55.0kg 柴田善臣
 4  7 ゴッドオブチャンス 牡 5 57.0kg 蛯名正義
 5  8 デュランダル    牡 4 57.0kg 池添謙一
 5  9 カルストンライトオ 牡 5 57.0kg 村田一誠
×  6  10 アグネスソニック  牡 4 57.0kg 四位洋文
 6  11 ビリーヴ      牝 5 55.0kg 安藤勝己
 7  12 イシノグレイス   牝 6 55.0kg 江田照男
 7  13 アドマイヤマックス 牡 4 57.0kg 武豊
 8  14 ナムラマイカ    牝 6 55.0kg 中舘英二
 8  15 イルバチオ     牝 6 55.0kg 後藤浩輝

買い目
羽柴 ひろ CP
馬連
8-15
13-15
10-15
2-15
8-13
8-10
2-8
馬連
1-6-11 BOX
馬連
1-6-13-15 BOX
3連複
1-6-13-15 BOX