秋華賞
〜レース回顧〜
(10/20 20:30掲載)

ついに牝馬三冠馬
スティルインラブの誕生となった。
春の時点ですでに完成された感じのあったが、夏を越しても馬体面でもボリュームアップしていた。そしてすべてのレースで直前でも強めの追い切り行っており、精神・体調面共に充実していたという点が一番大きいのではないだろうか。

期待された夏の上り馬というのはほぼ全滅状態。
1〜3着馬は春先からG1で好走してきた馬だし、4着馬は昨年の2歳女王。そして5着馬も春先の忘れな草賞を制した馬で、完全に春の勢力図がそのまま結果に出ている。
これは決して夏の上り馬のレベルが低かったのではなく、今年の3歳牝馬戦線は春先からハイレベルだったという事だろう。

そしてそのハイレベルの3歳牝馬戦線で三冠馬となったスティルインラブは相当に強い馬なのだ。

そのスティルインラブ。
イメージ的には強いという感じがあまりない。すべてのG1で1人気を譲ったように、レース内容にハデさがないためだ。大きな欠点も無ければ、強力な武器も無い。しかしスピード勝負の桜花賞、スローの瞬発力勝負のオークス、そして持続性のある脚を求められた秋華賞。そのすべてを制しているのだから万能の馬という訳だ。

今回は中団から大外を回って進出する横綱相撲。アドマイヤがピッタリとマークしていたが、それを振り切っての優勝するのだから相当能力は高い。こういう馬は牡馬でも中々いないだろう。

2着
アドマイヤグルーヴも素質の高さは伺わせたレース。
最後の決め手が鈍ったように見えたのは、やはりジックリと貯めこんで爆発されるという理想のパターンにならなかった影響だろう。京都の内回り、さらに勝ち馬をマークする乗り方で貯めて爆発などという美味しい話は存在しない。この内回りでもここまで走れた事だけで十分な収穫だ。元々この血統は古馬になってからが注目。もっと馬体・精神面での成長が見込めるだけに、来年以降の本格化が期待できるはずだ。

ヤマカツリリーはこのクラシック戦線すべてで掲示板。そしてすべてのレースで勝ち馬に差されたように、やはり決め手が無いというのが最大の弱点。勝ち馬から0.1秒差だし能力面において遜色ないように見えるが、京都の内回りという条件だからこその0.1秒差というのは忘れないでおきたい。狙いは阪神・中山コース、もしくはダート路線に行っても面白いかもしれない。

ピースオブワールドにしては若干距離が長いにしても直線が平坦という事で願っても無い舞台だった。3〜4角での手応えも絶好だったが、直線負われてからの伸びが案外。中間は前走で-10キロという馬体減を取り戻しつつの調整で、やはり本調子一歩手前という所だったのだろう。しかし勝ち馬から0.2秒差の4着と能力の一旦は示した。
今後は平坦コースのマイル前後で注目してみたい。

マイネサマンサは直線で一旦後続を突き放すなど、あわやのシーンを演出。結果的に差されてしまったが、まあ好走した部類だろう。やや速い流れでも踏ん張りきれるだけの脚はあるので、実績が示す通り阪神コースあたりで狙うと面白い。

6着
オースミハルカはスタート前にアクシデントはあったが、レースにはあまり影響は無かった模様。こちらも持続的な脚は使えるタイプなので、スローの上り勝負にさえならなければ安定して走るタイプ。

7着
メイショウバトラーは初の一線級相手に0.4秒差は立派な内容。芝への適性には全く問題なくなったし、しぶとい脚を使えるのは魅力。12月の阪神開催あたりが狙い目か。

4人気と意外にも支持を得た
レンドフェリーチェは3角過ぎでペースが上がった時にはしでに手応えなし。淡々とした流れは合わないのかも。

ベストアルバムマクリきるどころか3角手前ですでに一杯。
状態面でそんなに悪いようには見えなかったが・・・。どこか悪くなったのか?



【払戻金】

単 勝  17  320円  
複 勝   17  130円  
   10  120円  
   14  300円  
枠 連  05-08  340円  1人気
馬 連  10-17  450円  1人気
ワイド   10-17  230円  1人気
   14-17  830円  10人気
   10-14  760円  8人気
馬 単  17-10  930円  2人気
3連複  10-14-17  1,880円  4人気

【着順】

馬   名 性年 斤量 騎手 タイム 着差 前3F 後3F 馬体重
1 8 17 スティルインラブ 牝3 55.0 1.59.1   36.8 34.9 2 460 (-4)
2 5 10 アドマイヤグルーヴ 牝3 55.0 武豊 1.59.2 3/4 37.2 34.8 1 462 (-2)
3 7 14 ヤマカツリリー 牝3 55.0 安藤勝 1.59.2 クビ 36.0 35.3 8 484 (+6)
4 1 2 ピースオブワールド 牝3 55.0 福永 1.59.3 クビ 36.2 35.2 3 482 (+4)
5 3 5 マイネサマンサ 牝3 55.0 大西 1.59.3 ハナ 35.4 35.7 12 464 (+6)
6 2 3 オースミハルカ 牝3 55.0 川島信 1.59.4 1/2 36.6 35.1 6 452 (-2)
7 2 4 メイショウバトラー 牝3 55.0 武幸 1.59.5 クビ 36.4 35.2 7 504 (0)
8 6 11 メモリーキアヌ 牝3 55.0 角田 1.59.7 1 1/2 37.8 34.8 13 456 (+14)
9 4 8 レンドフェリーチェ 牝3 55.0 中舘 1.59.8 1/2 36.3 35.9 4 480 (+6)
10 4 7 ヤマニンスフィアー 牝3 55.0 二本柳 1.59.9 1/2 37.5 35.3 9 462 (+4)
11 6 12 ミルフィオリ 牝3 55.0 柴原 2.00.0 1/2 37.7 35.6 17 464 (+4)
12 7 13 スターリーヘヴン 牝3 55.0 池添 2.00.0 クビ 37.6 35.1 18 454 (+4)
13 5 9 チューニー 牝3 55.0 後藤 2.00.1 クビ 35.6 36.3 10 452 (+4)
14 8 18 タイムウィルテル 牝3 55.0 吉田豊 2.00.4 2 36.6 36.3 11 440 (0)
15 7 15 タンザナイト 牝3 55.0 秋山 2.02.0 10 38.2 36.6 14 434 (+2)
16 3 6 レマーズガール 牝3 55.0 佐藤哲 2.02.2 1 1/4 37.4 37.4 16 472 (+6)
17 8 16 ベストアルバム 牝3 55.0 渡辺 2.02.5 1 3/4 37.4 37.8 5 472 (+6)
18 1 1 トーセンリリー 牝3 55.0 藤田 2.03.9 9 35.8 39.9 15 480 (-3)
ペース M
通過タイム 35.4-47.6-59.8-1.11.9-1.23.6-1.35.2-1.47.1-1.59.1
ラップタイム 12.5-11.0-11.9-12.2-12.2-12.1-11.7-11.6-11.9-12.0
2 角 5.9.1.14(2.8)4(3.18)17-10(6.16)(12.7.13)11-15
向正面 5.9.1.14.8.2.4(3.18)17(6.10)(12.7)16(11.13)-15
3 角 5.9(1.14.8)(2.18)(3.17)4(12.10)(6.7)16.11.13-15
4 角 5.9(2.14.8)(4.18.17)(1.3)10.12.7(6.11.16)13-15



予想についての説明 参考データについて
ODDS-ON競馬予想大会
重賞 ミニデータ
☆前走TRに出走した馬は連対馬14頭中9頭。
その内7頭がトライアル3着以内で、3頭がトライアル勝ち馬だった
競馬情報館  秋華賞  データ
競走馬検索
Ya!horse Japan
検索窓に検索したい馬名を入力して検索ボタンをクリック
参考ページ
調教診断(サラブの王様へ)  競馬情報館  
秋華賞
〜レース予想〜
(10/17 23:30掲載)


秋華賞は過去7年で4回が万馬券での決着で、残り3回が本命サイドでの決着。旧エリザベス女王杯時代を含めて見ても、その年の春の実績馬(桜花賞・オークス好走馬)がトライアルで好走した場合は順当に収まり、逆に実績馬が凡走した場合は万馬券になりやすい傾向がある。

また1〜2人気の支持を得て本番でも連対を果たした馬は旧エリ女王杯を含めて過去10年では8頭。そのうち7頭が過去3走いずれも4着以下に敗れた例はなく、残る1頭はオークスで11着と大敗しただけのキョウエイマーチだった。

今年は春の二冠馬がトライアルで5着に敗退し、ローズSを快勝したアドマイヤグルーヴは樫で7着と崩れている。

上記のデータがそのまま通用すると考えた場合、必然的に今年の秋華賞は「荒れる」という事になる。

また意外な事に優勝こそできなかったものの、春のクラシックで接戦を繰り返して演じた馬が、最後の一冠で見事勝利を収めるというドラマも過去10年で93年のホクトベガのみが実現しただけ。春のG1で連続2着だったユキノビジン(93年)の他、アグネスパレード(94年)、ユウキビバーチェ(95年)、エアデジャヴー(98年)、トゥザヴィクトリー(99年)、シャイニンルビー(02年)など皆最後の一冠も逃しているどころか連にも絡めなかった。

こうなりゃ「荒れる」と前提した上で狙いをつけるなら、当然夏の上がり馬という事になる。現に過去10年の連対馬中9頭が「夏の上がり馬」的存在で、それらの馬が絡む時はすべて万馬券。しかしその上り馬でも9頭中8頭が重賞出走経験を持っていた(例外は00年のティコティコタックだけ)という事は覚えておきたい。


さて、ようやく本題に。
本命は
◎レンドフェリーチェを指名。
前述の条件をすべて揃えているという事もあるが、前走の紫苑Sの内容が思った以上に良かった。その紫苑Sでは道中掛かり気味だったが、3角ではスッと反応して一気にマクリに切った内容は評価されていい。この紫苑S前は逃げ馬というイメージが付きかけていたが、元々は中団からの競馬をしていた馬。タメれば末は確実だし、あの反応の良さなら京都の内回りで揉まれる心配も少ない。さらに秋華賞で予想されるペースであれば掛かる心配も軽減されるはず。
また2走前のマーメイドSでも勝ち馬から1.1秒差の4着だが、2着馬(テイエムオーシャン)とは0.5秒差。古馬との対戦だったし重馬場で結果としてならむしろ好走した部類と認められ、ここでも強みとなるはずだ。

相手は
○ベストアルバム
ローズSでは勝ち馬と同等の末脚を使って3着。終始最内を進出した勝ち馬に対して、この馬は3角から大外に持ち出してのものだけに内容は濃い。他馬を怖がったりするだけに外を回すというのがネックだが、一気にマクりきってしまえば台頭があっていいはずだ。

人気薄のところでは
▲メイショウバトラーも警戒しておきたい。西海賞の内容も悪くなかったし、次走の野分特別(阪神2000m)では2.00.0というタイムで勝利。単純に時計だけの比較となるが、これはローズSより1.5秒速い時計だった。一線級とは初対戦だが西海賞で接戦を演じたベストアルバムがローズSで3着。これを物差しとして用いればこの馬とて通用する可能性はある。

最後に
△スティルインラブを。
冒頭に書いたとおりの見解ならこの馬も用無しと判断できるが、やはり春の時点では明らかに完成度が高かった馬。前哨戦で大きく崩れた点は気になるが、馬体に逞しさが加わったように見えたし叩いた上積みも見込める。しかし京都内回りのコース特性を考えると、出遅れ癖と勝負所での反応の悪さがある所は割り引かざるを得ない。


1人気が予想される
アドマイヤグルーヴは勝ったレースのすべてがスローの瞬発力勝負でのもの。速い流れで3角から一斉に動き出すという展開に対応できるかどうかの疑問がある。さらに休み明けのロースSでは精神面では成長したのだろうが、馬体的な成長はあまり伺えなかった。またこの中間は相変わらず強く追われずに軽めの調整。これでは春と全く変わりないように思えるのだが・・・。

ピースオブワールドも休み明けでで-10キロの馬体重。平坦コース向きの馬だが上がり目に乏しいと判断して無印。

ヤマカツリリーは相変わらず末が甘くなる傾向がある。ゴチャつきやすいコースなだけにどうにか他馬に迷惑が掛からないように走らせてもらいたい。


 秋華賞 (京都・芝2000m)
予想 馬番 馬名 性齢 負担
重量
騎手 参考データ
羽柴 ひろ CP 調教 重馬場 先行 末脚 騎手 R指数
 1  1 トーセンリリー   牝 3 55.0kg 藤田伸二
 1  2 ピースオブワールド 牝 3 55.0kg 福永祐一
×  2  3 オースミハルカ   牝 3 55.0kg 川島信二
 2  4 メイショウバトラー 牝 3 55.0kg 武幸四郎
 3  5 マイネサマンサ   牝 3 55.0kg 大西直宏
 3  6 レマーズガール   牝 3 55.0kg 佐藤哲三
 4  7 ヤマニンスフィアー 牝 3 55.0kg 二本柳壮
 4  8 レンドフェリーチェ 牝 3 55.0kg 中舘英二
 5  9 チューニー     牝 3 55.0kg 後藤浩輝
 5  10 アドマイヤグルーヴ 牝 3 55.0kg 武豊
 6  11 メモリーキアヌ   牝 3 55.0kg 角田晃一
 6  12 ミルフィオリ    牝 3 55.0kg 柴原央明
 7  13 スターリーヘヴン  牝 3 55.0kg 池添謙一
 7  14 ヤマカツリリー   牝 3 55.0kg 安藤勝己
 7  15 タンザナイト    牝 3 55.0kg 秋山真一郎
 8  16 ベストアルバム   牝 3 55.0kg 渡辺薫彦
 8  17 スティルインラブ  牝 3 55.0kg 幸英明
 8  18 タイムウィルテル  牝 3 55.0kg 吉田豊

買い目
羽柴 ひろ CP
馬連
4-8-16-17 BOX

3連複
4-8-16
馬連
10-14-17 BOX
馬連
4-5-10-17 BOX
3連複
4-5-10-17 BOX